【寄で観光②】寄神社
今回は寄神社を紹介します。
寄神社の歴史はかなり古く、左側の銀杏は源頼朝が妻政子の安産祈願のために植えたものと伝わっています(もちろん直接植えたわけではないでしょうが、、、)。
元々はかなり大きかったのですが2013年10月の台風26号の強風で倒れてしまいました。朝方家で家事をしていたお母さんは「どしーん!!」という音を聞いたそうです。銀杏が倒れた音でした。
樹齢700年とも言われ、その木のウロには安産祈願の神さまが祀られています。
元々この神社は弥勒堂(弥勒寺)と呼ばれていましたが、明治元年に弥勒神社となり、さらに明治42年には寄村各地域の神社を合祀して、寄神社となりました。
寄のパワースポットとしても有名で、遠方からも観光に訪れる方がいるようです。私もお散歩をしている最中に何度か声をかけられたことがあります。
堂宇は江戸時代の火災の際に再建されたモノだそうです。扁額にも非常に趣がありますね。
1年に1度、3月の第一土曜日には例大祭も催されます。また、元旦は夜に自治会の方々が待機していてくれ、甘酒も振る舞ってくれます。
来週はこの神社へお宮参りを行う予定です。晴れてくれると良いのですが。
余談ですが、子どもの頃この神社によく遊びに来ていました。目的は、蟻地獄を見ること。神社やその周りの建物の軒下にこのように巣をつくっています。まだいたようでホッとした気持ちになりました。
【寄学入門編②】寄の四季のイベント
今回は寄の四季のイベントをお伝えします。どれも自然を満喫できる素晴らしいイベントばかりなので、是非お子さんを連れていらしてください。
春🌸
①寄神社例大祭(3月の第一土曜日)
寄で一番「熱い」お祭りと言っても過言ではありません。早春の春の訪れを感じる伝統行事です。境内には山車が4台でて、御神輿も大人と子ども2基出ます。参道には出店も沢山出ますし、とにかく大人神輿の午後4時頃から始まる「練り」は圧巻でボルテージも最高潮にあがります。
②寄しだれ桜まつり(3月下旬~4月初旬)
土佐原地区の樹齢250年とも言われるしだれ桜は一見の価値あり!中津川沿いのおよそ220本の桜(しだれ桜を含む)も春のぽかぽかした陽気にベストマッチです🎎
③若葉まつり(5月5日)
寄自然休養村管理センター内に特設サイトが設けられ、演歌歌手や地元の奏者が祭りを盛り上げます。特に私も小さい頃ずーーーっと参加していましたが「マスのつかみ取り大会」は子ども大喜びのはずです(参加費100円/事前に整理券の配布あり)!鹿の串焼きやヤマメの塩焼きなど寄地域の特産品を使ったグルメも楽しめます🍝
夏🌴
①蛍の夕べ(例年6月第三週の土曜日)
「ホタルを育てる会」が主催となり蛍をみるイベントが寄七つ星ドッグランの駐車場で毎年開催されます。豚汁サービスもあり、コンサートなどの催しもあるため、子ども連れも楽しめます。最後は蛍の幻想的な光で感動です。
②盆踊り大会(8月)
みやまグラウンドで盆踊り大会が開かれます。
秋🍁
①清流釣り大会(10月下旬/4月初旬)
こちらのイベントは4月初旬にも行われます。大会当日券5000円(前売り券4500円)で寄特産のサクラマスやヤマメ、ニジマスなどを狙います。子ども専用の釣りコーナーも設けられるので、親子で楽しめるイベントです。大物賞などの各賞も用意され、賞を取るとお米などがもらえます。
冬⛄
①寄ロウバイまつり
ここのところもっとも勢いのある祭りがロウバイまつりです。寄ロウバイ園で行われ、日本最大級のおよそ2万本のロウバイが山一面を覆っています。ロウバイとは「蝋梅」とも書き、とてもキレイで蝋でできたかのような光沢のある黄色い花が咲きます。しかも香りが抜群に良いです☺あたり一面ロウバイの香りに包まれています。
このように寄では四季折々に楽しいイベントが盛りだくさんです。是非一度足を運んでみてください。
【寄学中級編①】寄地区の成り立ち(前編:前近代)
【寄学中級編】では、刊行物などの記事を私なりに咀嚼し、みなさんに寄についてわかりやすく知ってもらおうという企画です。
第一弾は「寄地区の成り立ち」です。
現在寄には9つの自治会が存在しています。弥勒寺(みろくじ)、宇津茂(うづも)、大寺(おおてら)、中山(なかやま)、土佐原(どさばら)、宮地(みやぢ)、虫沢(むしざわ)・田代(たしろ)、萱沼(かやぬま)、湯の沢(ゆのさわ)です。そもそも寄地区はどのようにできたのでしょうか?
この寄地区に人が住んでいた痕跡が見られるのは、縄文時代からで、中山や弥勒寺の畑からは縄文土器が見つかっています。現在新東名(第二東名)の建設工事で、近隣の秦野市の蓑毛小林遺跡からは県内最大級の旧石器時代の遺跡が発見されました。中には石器製作跡もあったそうです。こうしたことも踏まえればこの地域にも旧石器時代の頃からナウマンゾウなどの大型動物を追って人々が生活してたのかもしれません。
縄文時代以降、平安時代や鎌倉時代などの寄地区に関する詳しいことはわかっていません。ただ、源頼朝が妻政子の安産祈願のため、弥勒堂(現寄神社)に使者を派遣したことを考えれば、その頃も寄地区には人々が住んでいたのでしょう。
江戸時代に入ると寄地区には7つの村ができます。弥勒寺村、宇津茂村、大寺村、中山村、土佐原村、萱沼村、虫沢村です。ちなみに現在寄地区にある「寄七つ星ドッグラン」の「七」はここから来ているのですね🐶
寄七つ星ドッグラン | 様々なタイプのドッグラン、大きなプール、 地場の食を楽しめるカフェ
また村名を見ればわかるとおり、宮地、田代などは単体の村ではありませんでした。宮地は大寺の一部でしたし、田代も虫沢の一部でした。湯ノ沢は萱沼の一部です。
当時はこうした七ヶ村に、現在秦野市の三廻部(みくるべ)や八沢(はっさわ)なども加わり、江戸時代の後半には東山家(ひがしやまが)組合という行政単位で区分されていました。
東山家(ひがしやまが)という呼称は江戸時代の初期には諸文献にはすでに見られるのですが、行政単位になったのは江戸時代の後半です。ちなみにどこからみた「東」なのかというと現在の山北町には河村氏が支配していた「河村城(かわむらじょう)」という山城🏯があったのですが、そこからみて「東」という意味だそうです。ちなみに山北町の玄倉(くろくら)や中川(なかがわ)、皆瀬川(みなせがわ)などは河村城からみて西にあるので「西山家(にしやまが)」と呼ばれていました。
こうして、寄の基礎ができあがった江戸時代が終わりを迎えると、明治時代の初めには東山家組合を母体とする七ヶ村が一つにまとまっていくのでした。
明治時代に入ってからの詳しい成り立ちは後編で見ていきたいと思います。
【寄で観光①】滝郷の滝
【寄で観光】では、メジャーなスポットからインターネットで検索しただけではひっかからないニッチなスポットまで寄の観光名所をご紹介します。
第一弾は「滝郷の滝」です。
滝郷の滝は、寄で唯一と言っていいほど手軽に行ける滝です。車止めから約10分で到着します。
行き方は、寄の大通りの道をひたすら奥へ行きます。途中、宇津茂(うづも)、稲郷(いねご)という集落を過ぎ、キャンプ場を左手に見ながら車でずーっと登っていくと赤い大きな橋が見えてきます(寄大橋)。橋の手前に5台ほど、橋を渡ったところに5台ほど駐車できるスペースがあるので、ここに車を止めて滝まで歩いて行きます。歩きの方は、バスの終点から川沿いの本通りを30分ほどでしょうか?上流を目指してください。
車止めからすぐのところにゲートがあります。これをくぐってすぐのところに管理棟が見えてきます。ここで、大きな看板の地図があるので滝郷の滝の場所を確認しましょう。
看板のルートに沿って滝を目指します。
道すがらのイロハモミジがまばゆいですね。この時期は山の緑がとても美しいです。
さて、しばらく行くと河原へ出ます。
雨のあとだったので水量が多いです🐧
渡るには長靴か夏ならビーチサンダルが必要でしょう。橋などは架かっていませんので、靴では濡れてしまいます。写真の左側の沢が「滝郷の滝」のある滝郷沢です。沢へ入るとすぐに「滝郷の滝」です。
落差は15メートルほどでしょうか?
滝の音が心地よいです。
河原では親子連れが犬と遊んでいました。
私も早く子どもを連れて来たいですね。
滝郷の滝へ行かれる場合は、案内標識などもだいぶ老朽化していたので、十分注意さなってください。
【寄学入門編①】寄(ヤドリキ)ってどうやって行くの?
【寄学(ヤドリキガク)入門編】では、寄に関することを優しく学んでいきます。
まずこの「寄」という読み方ですが、正式には「ヤドリキ」と読みます。非常に変わった読み方ですね。難読地名です。
地元では「やどろぎ」などとも言いますが、もともとこの地名ができたのは明治時代に入ってからです。
もともとは「寄木(やどりぎ)」にしようと思っていたそうですが、この植物は他の木に寄生して成長する特性があるため、印象がよろしくない、ということで「木」の部分をとって読み方も変え、「寄(やどりき)」になったと小学校では習った気がします。
このあたりの詳しいことは【寄学上級編】ででも追究したいと考えています。
さてこの寄ですが、「神奈川のチベット」とも言われるくらい緑豊かな地域で、丹沢山塊の麓に位置します。BBQ、登山、渓流釣り、狩猟なんでもできます。
都心からのアクセスを簡単に書きますと
《自動車の場合》
東京IC~大井松田IC(東名高速道路) 約1時間5分 ETC利用1890円(通常)・1660円(休日)
大井松田IC~寄入り口 約5分
寄入り口~寄 約10分
新松田駅~寄 約15分
《電車の場合》
新宿~新松田(小田急小田原線) 約1時間20分 772円(PASMO利用)
新松田~寄(富士急湘南バス) 約25~40分 500~520円(田代向~寄)
《タクシーの場合》
渋沢駅~寄 約3000円
新松田駅~寄 約4000円
と都市近郊の田舎といった感じです。私も大学の友人と遊んだりするに東京へ頻繁に行きますが、多く見積もっても2時間弱で東京へは行けるためアクセスは他県に比べて非常に良いと思います。横浜へも新松田駅から電車で1時間ほどで行けます。
そんな寄ですが、四季折々の非常にイベントも多く生活を楽めます。これについては回を改めて書きたいと思います。
寄(ヤドリキ)で子育てを一緒にしてみませんか?
このほど、晴れて2019年の春に子どもが生まれました。
私が住んでいる町は神奈川県の西部にある松田町の寄(ヤドリキ)というところです。近年、人口減少に伴い、私が通った寄中学校も2019年3月に72年の歴史に幕をおろしました。
「地元寄で生活をする」と決め、実家に戻ってきましたが、「子育て」は困難を極めそうです。特に、寄地区では少子化が深刻で、2019年度の寄小学校への入学生はなんと1人。幼稚園の入園生はなんとなんと0人だったそうです。子どもが幼稚園へ入園するのは4年後。「1人でも多くの人と寄で一緒に子育てをしたい」、そんな想いからこのブログを始めました。以下、長中短期目標とブログに記す内容をお示しします。
1 長期目標
寄で子育てを行う人を増やす
2 中期目標
2023年度の寄幼稚園の入園生を増やす
3 短期目標
ブログ、SNSを通して寄での子育ての様子や寄の魅力などを発信する
4 内容
①寄での子育ての様子、②寄での生活、③寄の歴史・民俗、④松田町の子育て支援制度、⑤寄の魅力(清流、新緑、蝋梅祭り、ドッグラン、BBQ、狩猟、渓流釣り、キノコ狩り、山菜採り、野菜、果物、お茶、登山、キャンプ、陶芸、食べ物、食事処など)
寄という場所での田舎暮らし・田舎子育ての紹介を通して、少しでも多くの方に寄を知ってもらい、一緒に子育てをしてもらえると嬉しいです。